ガイアシンフォニー再び
以前私に、地球交響曲・ガイアシンフォニー第6番の上映会の存在を知らせてくれたお客様のNさんが今度は第2番と第3番のDVDと、本を2冊貸して下さいました。1冊は第2番の出演者でもある佐藤初女さんの「おむすびの祈り」 2冊目は龍村仁監督の「魂の旅 地球交響曲第3番」です。
Nさんは九州出身の方ですが、とても文化・芸術に関心が深い方です。能や狂言もお好きで、お恥ずかしい事に京都に住んでいながら、私はよく知らなかったので、最近は情報をお聞きしては観に行ったりしています。京都はどこかで何かしらの芸術的なイベントがあったりするのですが、文化的に恵まれている土地に住んでいながら、何も知らない事はもったいないですよね。狂言の茂山家にファンクラブがある事も初めて知りました。
さて、第2番の佐藤初女さんですが、岩木山麓に「森のイスキア」を主宰されています。佐藤さんは、長年自宅を開放して傷付いた心の方を癒す活動をされていますが、「森のイスキア」は佐藤さんを母のように慕う人々によって完成されました。食べ物によって人の心と身体を癒されています。「梅干しにも、大根にも、ふきのとうにもみなそれぞれの心と命が宿っており、初女さんは、その心といのちの声を聞き、その声の教えにしたがって料理する。だから、初女さんが作ってくださる食事には「魂」が宿っていて、どんな食材を使っても、いつたべてもおいしく、食べたとたんに、いのちが喜び元気になる。食は「魂」の移しかえというのが初女さんの哲学なのだ。」と龍村監督は魂の旅のなかで書いています。 ふきのとうを訪問者の為に、丁寧に丁寧にそっと切り取るシーンは感動的ですらあります。今、まさに人間の為に命を捧げようとしている植物に対する畏敬の念があふれています。物や食べ物があふれ、お金さえだせば何でも食べられる時代に、深い信仰に裏打ちされた佐藤さんの心の込もったお料理で、多くの人の傷付いた魂が癒されていきます。
「ある時、神父様から「あなたにとって祈りとはなんですか」と訊ねられ、とっさに「私の場合は生活です」と答えました。私は傍から見ていると、めったに座って祈らないといわれています。でも、今ここに本当に食べられないでいる人、病んでいる人がいたときに、いくら手をあわせて祈っても、思いはその人にすぐには伝わりません。手をあわせて祈るのは「静の祈り」同じことを心に抱きながら、行動するのが「動の祈り」だと思います。私は、この生きている瞬間瞬間が祈りだと思っています。だから、お茶をいれて、おいしく一緒に飲みましょうというのも祈り。私にとっては、生活すべてが祈りです。」
「ひとりひとりの中に神が宿っている。ですから、どういう人と出会う場合もその人の中にいる神との出会い」と佐藤さんは仰っています。
うらら舘にもなぜか多くの悩みや傷付いた心を抱えた人が来られます。 私も、「一期一会」もう二度と会えない方にでも、その瞬間全霊を挙げてかかわっています。
今日死のうと思っている人に、明日会っても間に合わない事もあるのです。そして、14世ダライ・ラマ法王 龍村監督が法王を第二番の出演者にと願った理由のひとつは「汝の敵こそ、汝の最も偉大なる師なり」という言葉だったそうです。何十年もの不自由な亡命生活を強いられながら徹底した「愛と非暴力」の方法で独立を訴えてこられたダライ・ラマ法王。
映画の中でも、「あなたが理不尽な目に遭い、悲しみ、憎しみ、激しい怒りを感じたまさにその時、耐える事、許す事を学ぶ絶好のチャンスなのです。その為には苦しみを与えてくれる人が必要になる。自分に苦しみを与えてくれた人にさえ、尊敬や感謝の念が生まれる」と仰っています。
同じ頃私は、別の場所で「あなたを苦しめる人の中に神がいる」という言葉を聞きました。